
~不動産価格が変動する要因~
前回は、
「不動産の価格がどのように決まるかについて」を
ご説明しました。
不動産の価値はトレンドに影響され、その価格は常に変動します。
今回は
「不動産の価格が変動する要因」を詳しく見ていきましょう。
不動産の価格は「効用」「希少性」「有効需要」という3つの要素で決まるとされています。
−どのくらい役に立つか
希少性
−どれだけ不足しているか
有効需要
−購入希望者がどれくらいいるか
これらの要素は、外部の影響を受けやすく、それによって不動産の価格も変わります。
次に、不動産の価格に影響を与える要因について、具体的に説明していきます。
国全体や世界的な影響を受ける 「一般的要因」には、以下の4つがあります。
−地質や地盤、気候など、土地自体の特性。
社会的要因
−人口の増減や、家族構成の変化、教育の質。
経済的要因
−金融政策、税制、賃金の変動など。
行政的要因
−土地利用の規制、都市計画、税制など。
これらの要因は、広範囲での経済・社会情勢が不動産の価格に影響を与えることを示しています。
次に「地域的要因」は、その不動産があるエリアの特徴によって価格が変動する要素です。
例えば、交通の便や商業施設、地域のインフラの整備状況など、居住や商業の用途に応じて、不動産の価値が左右されます。
特に、都市部における交通インフラの拡充や再開発計画が価格を押し上げる要因になります。
最後に「個別的要因」は、その物件固有の特徴や状態に基づくものです。
- 土地の形状、接道状況
- 建物の築年数、設備、間取り、維持管理の状況
例えば、角地のような好条件の土地は価格が上がり、逆にセットバックが必要な土地は価格が下がることがあります。

不動産の価格は、多岐にわたる要因によって変動します。
査定額には、物件の状態だけでなく、地域特有の市場動向や魅力も含まれており、価格は大きく影響を受けます。
物件から離れた場所にある不動産会社では、地域の細かな特徴を十分に考慮できないことがあり、適正な査定が難しい場合もあります。
その点、地元の不動産会社なら、そのエリアの市場に精通しているため、地域の特性を踏まえた、より適切な査定が期待できます。
不動産の価値を正しく評価してもらうためにも、地元の不動産会社にもご相談されることをおすすめします。