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前回は、「重要事項説明書」の 【取引物件に関する重要説明】について、具体的にお伝えしました。
今回は後編として、【取引条件に関する重要説明】について取り上げます。
理解しておくべきポイントなどをまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
取引条件に関する重要説明:お金と契約のルール
ここでは、不動産売買の契約条件のうち、特に重要な項目が記載されています。
代金および交換差金以外に授受される金額
物件の売買代金のほかにかかる金銭を明示する項目です。手付金、固定資産税や管理費などの清算金などがある場合は、その名称と金額、どのような目的で授受されるかを記載します。
契約の解除に関する事項
どのような場合に売買契約を解除できるのかを明示します。引き渡し前の天災による建物の滅失(焼失・倒壊など)、予定していたローンが借りられない場合、契約不履行など、いくつかのケースがあります。
損害賠償額の予定または違約金に関する事項
売主様、または買主様が契約に違反した場合の損害賠償額を明示する項目です。あらかじめ取り決めた内容や金額を記載します。
手付金等の保全措置の概要(不動産業者が売主の場合)
不動産会社が売主となる売買では、物件の引き渡し前に一定額以上の手付金等を受領する場合、第三者機関に預けるなどの保全措置が義務付けられています。その方式や機関が明示されます。
支払金または預かり金の保全措置の概要
不動産会社が売主様や買主様から金銭(手付金や売買代金など)を預かる場合に、保全措置を講じるかどうかを明示する項目です。
金銭の貸借のあっせん
買主様が不動産会社にローンをあっせんしてもらうかどうかを明示します。融資金額や利率、返済方法などの条件と、融資が受けられなかった場合の措置についてもあわせて記されます。
契約不適合責任の履行に関する措置の概要
売主様が何らかの理由で契約不適合責任(契約内容と異なる不具合に対する責任)を負えなくなった場合に、保険加入などの措置を講じるかどうか、具体的な方法を記載します。
知っておくべき「その他の重要説明事項」
土地建物や周辺環境に、取引の判断に影響するような事項がある場合、記載と説明を行うものです。
・自然災害に関する事柄(土砂災害警戒区域内など)
・住環境に関する事柄(振動や騒音など)
・心理的に告知すべき事柄(自殺や殺人など過去に起きた事柄)
自然災害に関する項目などは法令で明確に説明が義務付けられています。
また、住環境や心理的要因といった買主様の判断に重大な影響を及ぼす事項についても、正確な告知が求められます。
「事前に説明がなかったこと」が原因で売却後にトラブルになるケースもあるため、十分な注意が必要です。
まとめ
~納得のいく売却のために~
全3回にわたり、「重要事項説明書」について解説してまいりました。
重要事項説明は、売主様と買主様双方を守るための大切な内容となります。
内容を正しく理解し、疑問点を事前に解消しておくことが、安心してお取引を進めるための重要なポイントです。
少しでもご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。